世間一般にはまだまだ介護職について知られていることが少ないです。その1つとして残業が少ないことが挙げられます。介護職には残業時間が非常に長いというイメージがありますが、実は介護職は他の職種に比べて残業時間が短いのです。
介護職は1週間で5時間未満という人が全体の約50%を占めます。5時間以上から10時間未満という人が3割で、10時間以上の人がその残りになります。サービス業に携わっている人は5時間以上から10時間未満の人の割合が全体の5割を占めます。これは大きな違いです。
サービス業の方が介護職よりも時間が多いです。この割合は正規職員と非正規職員とで若干の差は生じますが、おおよその傾向は同じです。また、介護職にはどうしても夜勤のイメージがありますが、実際には勤務する事業所によります。
訪問介護や訪問リハビリなどを行う「訪問系」の事業所であれば、ほぼ夜勤はありません。他方、特別養護老人ホームやグループホームなどの「施設系」の事業所であれば夜勤は必ずあります。夜勤を避けたい場合は「訪問系」を希望しましょう。
夜勤手当で給料を高めにしたい場合は「施設系」がいいです。このように、介護にまつわるイメージと実態はかけ離れていることも多いので、求人に応募するようなときにはしっかりと事前調査が必要です。介護職は時短制度もパートタイマー制度もあるので、自分のライフスタイルに応じた勤務形態を選ぶのも1つの手段です。